Beauty&Health ボリビアのフォルクローレ |Photo Gallery| |
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ボリビアのフォルクローレ | |||||||
南米各地の先住民音楽と主にスペイン系のヨーロッパの音楽が融合して生まれた音楽をさしてフォルクローレという言葉が使われます。 日本では民族音楽などと表現されることもあり、あたかも伝統的で古いスタイルの音楽のイメージが先行しがちですが、ボリビアでは老若男女問わず愛され、現在も人々の生活に息づいている文化です。 |
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特にボリビアのフォルクローレは標高3,000メートル級の山岳地帯、温暖な高原や盆地、アマゾンの熱帯地域など多様な大自然の恩恵を受けているといえます。 国の文化そのものが先祖伝来の文化とヨーロッパの文化が混血して形成されており、それは着ている服装や生活習慣にも色濃く反映されています。 竹や葦の管に歌口と指穴だけを開けた素朴な楽器、ギターやマンドリン、 西欧の楽器に影響を受けボリビアで生まれた弦楽器チャランゴ、 ウールの衣装や色とりどりの織物、 もともとはスペイン人を風刺した豪華なきらびやかな衣装、山岳地帯のリャマ追いの踊り、 アマゾンの狩猟や儀式の踊りをもとにしたリズム等々… とてもひとつの国の文化と思えないほどです。 |
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また、植民地時代にアフリカから奴隷として強制連行されてきた黒人たちの子孫が現在も国内にいます。 そして、彼らの独特の文化がボリビアのフォルクローレ文化の一端を担っていることは特筆すべき点のひとつであるといえます。 植民地時代、大規模農園に配置された黒人奴隷は「サヤ」という独自の舞踊文化を持っていました。 この「サヤ」においてリーダーを務める奴隷頭「カポラール」役をヒントに、1970年代に創作されたのが「カポラレス」という踊りです。 新しく生まれたこの踊りは、ボリビアのみならず、ペルーやチリなどの近隣諸国でも人気の高い踊りです。 |
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このように、地域性やその土地の文化、生活様式、支配者と被支配者といった階級などの社会性を超越したボリビアの生み出すフォルクローレは、多種多様であると同時に、人々の生活に密着した現在進行形の文化として、「ボリビアのフォルクローレ」というひとつのジャンルを生み出しているといっても過言ではありません。 ボリビアが「フォルクローレのゆりかご」と表現されるのも当然のことであるといえます。 |
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